顔 多汗症

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顔に集中する汗を根本的に改善したいなら

一時的にではなく、顔に集中する発汗を根本的に改善するといっても、「症状を説明できるケース」と、「具体的に説明できないケース」の2つがあると思います。

 

医者に問診されたときに症状を説明できる場合とできないケースと考えていただくとわかりやすいでしょうか。

 

それぞれに当てはまる症状とその対処法を挙げていますので、あなたのタイプはどれにあてはまるのかチェックしてみてください。

 

原因がハッキリわかる場合

普段汗をかくことが少ない場合

人間は睡眠時や入浴時だけでも大量の汗をかいていますが、仕事が座りっぱなしのデスクワークだったり、温度調節された場所に長時間いる環境だと全身からまんべんなく発汗するのではなく顔に集中する場合があります。
主に運動不足が原因ですが、こうなると心臓から遠い下半身はほぼ発汗しないようになり、その分の汗が心臓から近く汗腺の多い顔や脇に集中します。

 

対策法
運動不足に心当たりがある場合は運動をおすすめしますが、ジムに行くなど本格的な運動が必要というわけではありません。

 

体の中でも大きい筋肉である太ももの筋肉に負荷をかける運動をおすすめします。
ウォーキングよりも階段の昇り降りのほうが筋肉負荷が多く運動量も多いのでおすすめです。

 

太ももと同時にふくらはぎにも負荷がかかるわけですが、ふくらはぎは第二の心臓といわれるほど重要な働きを担っています。
ふくらはぎに負荷をかける運動は、滞っていた汗腺だけでなく、血行やリンパの循環を改善する効果を望めます。

 

駅のエスカレーターや会社のエレベーターを使わないようにするだけでもだいぶ違いますよ。

 

緊張すると顔汗が吹き出る場合

緊張状態になると汗をかくというのはなにも異常ではありませんが、緊張した時に顔や手などの一箇所に発汗が集中してしまうという症状があります。
この場合はストレスが原因になっているケースが多く、特徴としてはこの症状が突然表れたという方が多いです。

 

これは「精神性発汗型多汗」といい、潜在的に不安だったり緊張する場面になると無意識に汗が出てくるというもの。

 

潜在的なものなので対処は難しく、また、この症状がある方でもそれぞれ発汗量や頻度は違うと思われるので安易に一括りにできるものではありません。

 

対策法
簡単な対処法は、ありきたりですが苦手意識があったり緊張する原因がわかる場合にはその対象に対する考え方や捉え方を変えるようにすることです。

 

「それが難しいから困っている。汗を早く止めたい」という方の場合は、心療内科を受診するか一時的にでも物理的に発汗をブロックする制汗クリームを使用するという手もあります。

 

原因不明の場合

原因不明な場合、精神的な部分からくるのか肉体的な部分からくるものなのかもわからない場合は、総合病院で診てもらうことをおすすめします。

 

汗は皮膚から出るものだからと皮膚科に行く方が多いようですが、体が原因の場合でも心的な要因によるものでも、総合病院なら症状に合った科で受診することができます。

 

具体的な流れは「問診」「検査」「治療」という流れです。

 

局所多汗症の疑いがある場合

「多汗の症状が週に一回あるか」「最近からではなく多汗の症状が長期間あるか」「家族にも多汗症の人がいるか」といった問診があった後に、多汗症の疑いがある場合は検査に移ります。

 

検査は「ヨード紙法」「重量計測法」「換気カプセル法」といった方法で行われます。
いずれも汗の量に異常があるかを正確に調べることができる検査方法です。

 

この検査で顔汗などの局所に発汗が集中する「局所多汗症」と確定したら治療に進みます。

 

補足:全身に発汗が多い場合

局所ではなく全身に発汗が多い場合は糖尿病や更年期障害、自律神経失調症、甲状腺機能亢進症の疑いがあり、局所多汗症とは違う治療に進みます。

 

局所多汗症の治療の種類

局所多汗症の治療には、ETS(胸腔鏡下交感神経節遮断術)による治療を用いられることが多いです。
これは発汗の命令を出している交感神経を遮断(切断)してしまう内視鏡手術です。

 

脇の下を2ミリ〜3ミリほど切開し、そこから内視鏡を入れて背中にある交感神経を切断するという手術です。
目立たない部位を切開しますし、切開痕も治ってしまえば目立たなくなります。

 

補足:顔から出るはずだった汗はどこにいくのか

全身の発汗量は決まっていますから、顔から出るはずだった汗は代わりに他の部位から出ます。
これを「代償性発汗」といいます。
他の部位から発汗するなら好都合と思われる方がおられるかもしれませんが、これがなかなか負担が大きく、あまりに辛くてETS手術をしたことを後悔される方も少なくありません。
具体的には「術前より汗の量が増える」、「味覚性発汗が出やすくなる」、「まぶたが重くなる」というものです。
神経を切るわけですから、なにかしらの副作用が表れる可能性が高いということも理解したうえで検討するようにしましょう。